処方箋の期限は?

処方箋をもらったけど、薬局に行くのを忘れてしまった。いつまでに持って行ったら良いだろうか?

薬剤師さん
薬剤師さん

処方箋には期限があります。発行された日から4日間になるので、それまでに薬局に持参してください。

【解説】

皆さんは処方箋に期限があることをご存じでしたか?

処方箋を見ていただくと、発行日の記載があり、その近くに小さい文字で、「4日以内に保険薬局に提出すること」といった内容の記載がありします。是非今度確認してみてください。

処方箋の期限は、発行日を含めて4日間です。たとえば、10月10日発行の処方箋であれば、その期限は10月13日までになります。10、11、12、13日の4日間ですね。まれに10月14日までと思われる方もいらっしゃるので、ご注意ください。単純に、+4日ではないですからね!
また、4日間というのは、土日祝日も含めた日数になります。GWや正月なども関係ありません。5月1日発行の処方箋であれば、例え祝日だったとしても5月4日が期限になりますのでご注意ください。

そもそも、なぜ処方箋に期限があるのでしょうか?

それは、処方箋は医師が責任を持って発行したものだからです。処方箋には、受診をした時の状態を診たうえで、医師が適切と判断した薬の内容が記載されています。時間が経過すると、患者さんの状態が変わってしまい、処方内容が適切ではなくなってしまうリスクがあるんです。

例えば、風邪をひいて受診した患者さんがいたとしましょう。主な症状は鼻水と喉の痛みということで、医師が最適な薬を選んで処方箋を発行します。処方箋を手元に置いたまま1週間が経過し、主な症状は咳に変わっているのに、持っている処方箋の内容は鼻水や喉の薬になっている。
もしも期限が設定されていない場合、この処方箋の責任は誰にあるでしょうか?

このように、処方箋に有効期限を設けないと患者さんの健康を害するリスクがでてきます。

本来は、診断後すぐに薬をもらうというのが理想ですが、患者さんにも都合がありますよね。そこで、利便性と安全性を考慮して法律で定められた期限が、「発行した日を含めて4日以内」というわけですね。

年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇の直前の場合、状況によっては医師の判断で処方箋の期限が延長される場合があります。処方箋に医師が期限を記載したケースです。
特別な事情により4日以内の受け取りが難しくなりそうなときは、医師に相談してみましょう。

最後に、処方箋の期限切れを防ぐための方法を一つ紹介しましょう!

それは、予め処方箋をかかりつけ薬局にFAX(メールもOK)しておくことです。

処方箋の原本が無くても、薬局側が患者さんに処方箋が発行されたことを認識できます。
かかりつけの薬局であれば、処方箋の期限が近くなってきたときに連絡をくれるはずです。そうすれば、もらい忘れはほぼ間違いなく防げるでしょう。

ちなみに、この方法は薬局での待ち時間を減らすという点でも非常に有効です。

薬に関連する全ての不安から解放されるために、是非かかりつけを持つようにしましょうね!

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