アンヒバ坐剤の保管方法は?

アンヒバ坐剤は、どのように保管すると良いですか?

薬剤師さん
薬剤師さん

冷蔵庫に保管しておきましょう!

【解説】

アンヒバ坐剤は、体温で溶けることで直腸から吸収されるタイプの坐薬(油脂性基剤)です。そのため、体温に近い温度では溶けてしまうため、温度管理が重要になるわけです。ちなみに、アンヒバ坐剤の添付文書(薬の説明書)には、冷暗所保存と記載されています。冷凍庫に入れると、室温に戻したときの温度差で坐薬にひび割れなどが起きる可能性があるようですでに、インタビューフォーム(より専門的な薬の説明書)には、「融解点:33.0~35.5℃」との記載があります。

冷所とは、1~15℃の範囲を指します。

「第十七改正日本薬局方」(平成28年3月7日厚生労働省告示第64号)より参照

同じく冷蔵庫保管を推奨する坐薬(油脂性基剤)は、

  • アルピニー坐剤、アセトアミノフェン坐剤、カロナール坐剤
  • ボルタレン坐剤、ジクロフェナク坐剤
  • 新レシカルボン坐剤
  • ネリプロクト坐剤
  • プロクトセディル坐剤
  • ワコビタール坐剤、ルピアール坐剤
  • アンペック坐剤

などがあります。

冷所保存でない坐薬については、コチラを参照してみてください!

補足情報(トリビア)

アルピニー坐剤はアンヒバ坐剤と同じ、アセトアミノフェンという成分を使った坐薬なのですが、添付文書では、「直射日光をさけ、30℃以下で保管すること」と記載されています。いずれの基材も同じハードファットなのに、保管条件が異なるんですね。不思議。ちなみに、このハードファットは35℃付近で融解するとされています。

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